胃カメラが苦しい一番の要因は嘔気です。口から挿入する胃カメラでは、ファイバーが舌根を圧迫するため嘔気(嘔吐反射)をおこしやすくなります。
当院では、鼻から挿入する胃カメラが可能です。鼻から挿入する胃カメラは口から挿入する胃カメラに比べて直径約5.4mmと細く、舌根部の圧迫も少ないため嘔気(嘔吐反射)が少ないです。
鼻からの胃カメラ(経鼻胃内視鏡検査)でも、嘔気(嘔吐反射)が強いかたもいます。このような場合は鎮静剤が有効です。鎮静剤とは一時的に眠らす薬です。鎮静剤を使用すると、検査中は寝ているため楽に検査を終えることができます。鎮静剤の効果は短時間ですので、検査が終わったら30分〜1時間程度で目が覚めます。
胃カメラの技術に影響するのは、一番は検査件数です。当院では、開院以来4700件以上の胃カメラを行っております。一般的に、検査件数が多いほうが、検査が楽で正確な診断ができる確率が高いです。その他当院では、一件あたりの検査時間も十分確保して丁寧な検査ができるよう心がけております。
3割負担 | 2割負担 | 1割負担 | |
観察のみ | 3700-5190円 | 2470-3460円 | 1240-1730円 |
観察+ピロリ菌検査 | 5240-6730円 | 3500-4490円 | 1750-2250円 |
観察+病理組織検査 | 7660-13180円 | 5110-8790円 | 2560-4400円 |
※公費負担のある方の検査費用につきましては、受付までお尋ね下さい。
※投薬料、血液検査料は別となっております。
NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)とは、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管、粘膜微細模様の強調した画像で観察する方法です。これにより、食道がん、胃がん、大腸がんの早期発見や、組織型、悪性度の診断能が向上します。
<通常光とNBIの画像の比較(左:通常光、右:NBI)>内視鏡検査で「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」と診断された人は、保険を使ってピロリ菌の検査・治療が可能です。
ピロリ菌の検査には以下のような方法があります。
(1)培養法
(2)病理検査(組織検鏡法)
(3)迅速ウレアーゼ検査
(4)尿素呼気試験
(5)血液または尿中抗体検査
(6)便中抗原検査
治療中の病気がある場合、内服薬が検査結果に影響を与える可能性がありますので、すぐに検査ができないこともあります。まずは受診して医師に相談して下さい。
除菌後の判定は、除菌の薬を飲み終わって3ヶ月後以降に行います。4〜6週間で可能との報告もありますが確実な診断のため3ヶ月以降をお勧めしております。判定は尿素呼気試験で行います。食事をして4時間以内の場合は検査できません。また、検査には30分程度かかりまので、診察終了時間の30分以上前に必ず受付するようお願いします(30分未満の場合は受付できません)。プロトンポンプ阻害薬内服中は検査が偽陰性となることがあります。検査前に受診して医師に相談して下さい。
従来の経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ)は、経口に比べ画質が劣っておりました。当院が採用しているオリンパス製内視鏡機器EVIS EXERA IIIは、従来の機種に比べて画質が格段に良くなっており、経口と変わりない画質が得られます。
おなかの健康ドットコム(オリンパス)
胃カメラを楽に受けようよ!