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大腸癌・大腸内視鏡検査の藤戸クリニック 豊中市の消化器・胃腸内科

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大腸がん

概要

大腸がんは、大腸の粘膜から発生するがん(悪性腫瘍)で、腺腫というポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。
大腸は、結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸(直腸、肛門管)に分けられます。日本人では、大腸がんはS状結腸と直腸に多いです。
大腸がんは、男性では胃がん、前立腺がんについて3番目、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんです。

大腸がんの原因

大腸がんの発生には、生活習慣が関わっているといわれています。赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取、飲酒、喫煙により大腸がんが発生する危険性が高まります。体脂肪の過多、腹部の肥満、高身長といった身体的特徴をもつ人は、大腸がんを発生する危険性が高いといわれています。
また、頻度は多くありませんが遺伝性の大腸がんもあります。家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多く見られます。

大腸がんの症状

早期の段階では自覚症状はほとんどありません。進行すると、血便(便に血がまじる)、下血(赤または赤黒い便がでる)、下痢、便秘、腹痛、貧血、体重減少、便が細くなる、便が残る感じ、おなかがはる感じなどの症状が現れます。

大腸がんの予防

大腸がんを予防するには、食物繊維を含む食品の摂取が効果的であることがわかっています。結腸がんの予防には、運動も効果的です。
一般的ながんの予防には、禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。

大腸がん検診

大腸がん検診は、便潜血検査で行われます。便潜血検査では、大腸がんやポリープなどによる出血が便に交じっていないかを調べます。通常、便潜血は微量で目には見えません。がんからの出血は間欠的であるため、2日分の便を採取します。
便潜血検査による検診は、がん死亡率を減らす科学的根拠があり、安全で簡単な検査です。
検査の結果が、2回のうち1回でも陽性(+)となった場合は、必ず精密検査を受けましょう。精密検査では通常大腸内視鏡検査を行います。大腸内視鏡検査が困難な場合は、注腸造影検査やCTコロノグラフィー、カプセル内視鏡を行う場合もあります。